WORKSHOP 
2025.5.17(sat)~
朗読のデザイン
現代の朗読表現ワークショップ

朗読家 佐野真希子による朗読ワークショップ(全6回)。

言葉で魅力的な作品を創りたい――そんな思いから自分なりに試行錯誤を重ねた結果、「朗読」という表現にたどり着きました。
朗読とは何か。決まった形を目指して進んできたわけではありません。
本を読むこと、映画観ること、歌を歌うことなど、生活にあるすべてが、私の朗読につながっていると実感しています。このワークショップでは「自分の表現が、自分に根付く」ことを大切にしていきます。


舞台の上で、しっかりと響く“芯のある声”を使い、いきいきと話しているように作品を表現します。


話しているように読む

私はよく「話しているように読む」という言い方をしますが、朗読するのは書き言葉の文章ですから、あくまでも “ように” 。 いきいきと話すときのリズムや抑揚、息遣いなどの特徴を理解し、それらを朗読に活かすということです。

✔ 大きな声と「聞こえる声」の違い
✔ きれいで滑らかな読みと、いきいきと伝わる読みの違い

これらの「違い」を理解することがとても重要です。
そうでないと、
・大きな声を出そうとして表現がぎこちなくなる
・心を込めて読んでいるのに、単調に聞こえてしまう
といったような壁にぶつかるかもしれません。

このワークショップでは、「リズム」「声」「聴く」の3つのことを中心に進めます。

◆リズムを生む強弱は軽重である

読み方の基本は、歯切れよく、リズミカルに。「リズミカルに」というと、明るい読み方を想像するかもしれませんが、ここでいうリズミカルは、明るさとは関係のない、どんな作品にも必要な「リズムを意識して読む」という意味です。
また、いきいきした言葉には、一音一音に強弱があり、その積み重ねによってリズミカルな読みが生まれます。
この強弱は単に声の大小ではなく、音の質や響きなど、声の作り方によって生まれる言葉の軽重だと言えます。言葉の軽重を身体全体で理解することがリズミカルな朗読の土台となります。
これは朗読だけでなく、あらゆる声の表現に通じる「基本」です。

◆声量と芯のある声

配信などマイクを利用した表現ではなく、舞台での朗読を想定し、“芯のある声”を意識します。大きな声と「聞こえる声」は違います。安定感のある声をベースに、響きを効果的に使った “芯のある声” です。

◆聴く力を育てる

朗読は自分が読むだけでなく、特に「聴く力」を養うことが重要です。朗読を聴き、言葉から情景を丁寧に想像することで作品を深く理解する力が養われ、自身の技術向上にもつながります。

◆実践中心のレッスンで表現の幅を広げる

「リズム」「声」「聴く」の3つをベースにして、感情に合わせたテンポの変化、間のとり方などを使いこなす技術を身につけていきます。自分の「声の表現」を少しずつ広げていきましょう。


講師: 佐野真希子
対象: 16歳以上の方(朗読に真剣に取り組みたい方)
定員: 5名(※定員に達しました)
日程: 全6回コース(月1回開催/第2または第3土曜日)
可能な限り、全6回ご参加ください。
・5月17日(土)13:00〜
・6月21日(土)13:00〜
・7月19日(土)13:00〜
※8月以降の日程は決まり次第お知らせします(原則として開催2カ月前には決定予定)
料金: 1回 3,000円
※各回当日、現金にてお支払いください。
※やむを得ないご事情により欠席される場合は、料金は発生いたしません。
テキスト: こちらから指定または準備いたします。お申込み後に詳細をご案内いたします。
時間: 90〜120分(参加人数により変動あり)
会場: 朗読専用劇場 アールラボ(京都市中京区)

6回を1クールとし、最終回(7回目)はワークショップ参加者による朗読会をアールラボにて開催します。発表会の参加費も、ワークショップと同様に3,000円となります。


佐野真希子(朗読家) プロフィール

1999年、「朗読ユニット グラスマーケッツ」の立ち上げから参加し、現在は代表として朗読表現の拠点としている。朗読イベントやナレーション、書誌への執筆など活動は多岐に渡る。芸術大学の舞台芸術コース、ライティングコースをはじめ、さまざまな場で朗読講座の講師を務めるなど、育成にも力を注ぐ。

2019年、「芸術としての朗読」を広く普及させることを目的に、その活動母体となる「一般社団法人 朗読表現研究会」を設立し、代表理事に就任。翌2020年7月には「朗読専用劇場rLabo.」をオープンさせ、社団法人のメンバーと共に運営に当たっている。

≪朗読ユニット グラスマーケッツ≫
オリジナルの脚本と音楽による制作スタイルを基本とし、大山崎山荘美術館、国立民族学博物館や第一回目となるBIWAKOビエンナーレにてアート作品とのコラボレーションも展開。朗読の新たな表現形式の探求にも取り組んでいる。
2021年には結成20周年記念公演として、オリジナル朗読劇『龍船事件』を京都ロームシアター・ノースホールにて上演。なお、ユニット結成時よりすべての脚本を手がけてきた池田長十(池田久輝)は、2013年に『晩夏光』で第五回角川春樹小説賞を受賞している。

 お申込みフォーム 
下記フォームより、必要事項をご記入の上、送信してください。
(※定員に達しました。受付は終了となりました)


*参加ご予約のため、お名前・お電話番号・メールアドレス等のご記入をお願いしておりますが、お預かりした個人情報は、アールラボ、一般社団法人 朗読表現研究会、及び、朗読ユニット グラスマーケッツからの返信やお知らせの送付のためだけに使用し、他の目的に使用することはございません。


 ACCESS  〒604-8375 京都市中京区西ノ京池ノ内町29-74

・阪急京都線「大宮駅」より徒歩約10分
・地下鉄東西線「二条城前駅」より徒歩約7分
・JR嵯峨野線「二条駅」より徒歩約8分
*駐輪場あり(自転車6台)*駐車場はございません